田舎暮らしと焚火
田舎暮らしをしてよかった、と思う理由の一つは焚火ができることだ。
キャンプをよくする初老の知り合いのご夫婦によると、最近のキャンプには
ほぼもれなく焚火がついてくるらしい。
焚火は今の都会では贅沢なのだ。
少し前までは(といっても10数年前くらいかなあ)ここ田舎では
ほとんどの家庭のごみは各自の庭や畑で燃やしていた。
しかし、近年燃やしたプラスチックなどから出る有毒ガスが問題になって、
今ではそういった類のものは、皆さんきっちり燃やすごみの日にごみステーションに出している。
そうはいっても、いなかでは早朝、もしくは夕方になると、どこからともなく草を燃やす煙の臭いがただよってくる。
そして畑では10月の終わりともなれば、刈り終わった稲の後始末をする焚火の煙が
ここにも、あそこにも。
何とも、のどかな秋の日ではないか。
私の住んでいる部落は(全部数えても30件くらい?がつかず離れず点在している)東と西を山に囲まれていて、秋の日はあっという間にかたむいていく。
おだやかな秋のおひさまが、4時を待たずして、はや裏山の向こうに沈んでしまうのだ。
そう!そんな今こそ絶好のたきび時。
垣根の垣根の曲がりかど~♪と歌いだしたくもなるではないか。
古びてさび付いたバーベキュー用のコンロを倉庫から出してきて、ほぼ毎日やっている。
やっている、といったけれど、やるのは主にオット。
私はキッチンから、大きく、小さく、
くねってはゆれる炎を見ながら料理をするのである。
本当は自分で火をおこして、そのそばでひたすら炎を見つめていたいのだ。
だけど、今のところ、その贅沢はオットに譲っている。
もっとも、オットは、焚火のどこがいいわけ?
なんてのたもうて、さっさと火をつけてテレビの前にどんど居座って
つまみを前に一献やりたいらしい。
しかし、私は知っているのだ。
最初はそう言っていたオットも、実はだんだん焚火にはまってきている。
そしてそれが証拠に、畑で切ってきた木を
このところ毎日電気のこぎり(斧といいたいところだけど、それは長い木を
適当なサイズにしてからの話らしい)で、切っては積み、切っては積み、
それが日課となっている。
(ちなみに、斧で薪をつくるのも、人によってははまるらしいから、
ことによると我がオットも?)
時には収穫したサツマイモを焼くのもよし。
網を載せてさんまをジュー、とやるもまたよし。
焚火で焼いたさんまと思えば、ずたずたに身がくずれてたって、黒焦げになったって、
なーんの問題もない、ない。
埼玉に帰ると焚火はできないんだから(´;ω;`)
雨が降らない限り、田舎では毎日せっせとたきびを(オットが)するのです。
焚火、ばんざーい!!
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